コンタクトレンズは、
高度管理医療機器です。
正しく安全にお使いください。
コンタクトレンズは、心臓ペースメーカーや人工臓器などの体に埋め込む医療材料と同じ高度管理医療機器です。
正しい使い方をきちんと把握し、身につけましょう。
正しい使い方を守りましょう!
※ソフトコンタクトレンズ 1日使い捨てレンズの場合
ソフトコンタクトレンズの1日の装用時間や使用期間を必ず守りましょう。
決められた「装用時間」や「使用期間」を超えてコンタクトレンズ(CL)を使用した場合、「眼障害」の発生率がきわめて高くなることが報告されています。ご使用のレンズの「装用時間」や「使用期問」 を適切に守ってご使用ください。
2週間頻回交換ソフトCLを数ヶ月使用した例
目に少しでも異常を感じた場合は、直ちに眼科を受診してください。
コンタクトレンズは目に合っていますか?もしも重篤な眼感染症だったら、「早期発見、早期治療」が重要です。異常を感じていなくても「定期検査」を受けてください。資料提供:日本大学 北野周作 先生
ご注意!アカントアメーバ角膜炎が
急増しています!
定期検査の目安は3ヵ月に1度!
目に異常を感じていなくても定期検査を必ず受けましょう。
こんなトラブルにならないように!
大切な目のトラブルについて
角膜血管新生かくまくけっかんしんせい
角膜には血管はありませんが、角膜の酸素不足を補うために角膜周辺部から黒目部分に血管が伸びた状態をいいます。コンタクトレンズを装用したまま寝てしまったり、長い時間装用していたり、またはコンタクトレンズの汚れなどで酸素が角膜(黒目)に供給されにくくなることが原因で起こります。
巨大乳頭結膜炎きょだいにゅうとうけつまくえん
主にコンタクトレンズの汚れによるアレルギー反応が原因です。結膜炎を起こし、まぶたの裏側にブツブツ(乳頭)が出来る状態をいいます。そのため、そのブツブツによってレンズが上に引っ張られてずれやすく、見えづらくなります。
角膜浸潤かくまくしんじゅん
コンタクトレンズの汚れなどが原因で角膜が炎症を起こし、角膜に白血球が集まっている状態です。通常、角膜の中には白血球はなく、炎症部分に白血球が入ってくると白く濁ってしまいます。
感染性結膜炎かんせんせいけつまくえん
ウイルスや細菌などが原因で起こる結膜の炎症です。汚れた手でコンタクトレンズを触ったことによりウイルスや細菌などに感染して起こります。ウイルス性結膜炎も細菌性結膜炎も感染力が強く、人から人へ、あるいは感染した目からもう一方の目へと移ります。
点状表層角膜症てんじょうひょうそうかくまくしょう
角膜の表面にある細胞が部分的に剥がれ落ちた状態をいいます。原因としてはコンタクトレンズの長時間装用による刺激、ドライアイ、点眼薬による刺激、点眼薬に対するアレルギーによる刺激などがあり、傷が深くなると点状だったものが大きくなり、角膜潰瘍に進行します。
ソフトコンタクトレンズの
正しいつけはずし
レンズ装用時は、爪を短く切っておきましょう。爪を長くしたいという人は、レンズの装用脱着器具を使用するなど、目やレンズに傷をつけないように気をつけましょう。
ソフトコンタクトレンズのつけ方
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まずは、石けんで手を洗いしっかりとすすいでください。化粧品やハンドクリームなどが手に残っているとレンズを付ける時に目にしみる場合があります。
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容器を開封し、指の腹にレンズをつけて取り出し、化学消毒剤(MPS※)でレンズをすすいでください。(1日使い捨てレンズの場合は容器内の保存液ですすいでください。)レンズを利き手の人差し指に乗せキズがないか、ゴミが付着していないか確認してください。※MPS(マルチパーパスソリューション): 1液で洗浄・消毒・保存ができるケア用品
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レンズの表裏を確認してください。 裏側にして付けるとゴロゴロしたり痛みを感じることがあります。
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レンズを乗せている手の中指で下まぶたを引き下げ、もう片方の人差し指で、上まぶたを引き上げ目を大きく開けます。
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目を大きく開き、まっすぐ前を見たままレンズを黒目の上にそっと乗せます。※この時決して黒目にレンズを押しつけないでください。 目を傷つける場合があります。
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レンズが目に入ったことを確認したら、ゆっくり指をはなし、数回まばたきをします。目に違和感がないか確認してください。※この時急に指を離したり、強くまばたきをすると レンズがはずれる場合があります。
ソフトコンタクトレンズのはずし方
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鏡を上目づかいで見て、レンズの位置を確認します。
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利き手の中指で下まぶたを軽く引き下げます。
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利き手の親指と人差し指でレンズの下の方を軽くつまんでレンズをはずします。
メイクの時の注意
メイクをするのは、コンタクトレンズ装用前?後?
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メイクをした後やクレンジング後の手には化粧品が残ってしまうので、
コンタクトレンズを汚す原因になります。 - アイメイクなどは、コンタクトレンズを装用してから始めましょう。
- メイクを落とす前に、コンタクトレンズをはずしましょう。
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スプレータイプの整髪料などを使う場合には、目に入らないように
注意しましょう。
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マスカラを根元まで塗るのは危険です!
- マスカラのレンズへの付着により結膜炎のようなトラブルの原因にもなり、注意が必要です。
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アイメイク時のコンタクトレンズに十分注意!
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まぶたの縁には、目の潤いを保つために大切な働きをする穴
(マイボーム腺)が並んでいます。 -
アイライナーでその穴(マイボーム腺)をふさいでしまうと、
ドライアイなどを引き起こす原因になることがあります。
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まぶたの縁には、目の潤いを保つために大切な働きをする穴
レンズ装用時は、
爪を短く切っておきましょう!
爪を長くしたい人は、レンズ装用脱着器具の使用など目やレンズに爪で傷をつけないように
気をつけましょう。